【初心者向け】プログラミングで挫折しやすいポイントと、その回避テクニック

プログラミング学習でよく聞く悩みが、

  • 「最初の1〜2ヶ月で挫折してしまった」
  • 「途中までは進んだけど、急に分からなくなって止まってしまった」
  • 「自分には向いてないのかも…と感じてしまう」

といったものです。

実は、挫折しやすいポイントには“パターン”があります。
この記事では、初心者がつまずきやすいポイントと、その回避テクニックをやさしく解説していきます。


挫折ポイント①:最初から「全部理解しよう」として詰む

初心者の方に一番多いのが、

「この文法の意味が100%わからないと次に進めない…」

という状態で止まってしまうパターンです。

回避テクニック

  • 「今はざっくり理解でOK」と割り切る
  • 1回目は “分かったつもり” でどんどん進める
  • 2周目・3周目で「あ、こういうことか」と腑に落ちてくることも多い

プログラミングは、一度で完璧に理解しようとしないほうが、結果的に身につきやすいです。
教科書を「読む → 書く → 動かす → 戻る」をくり返しながら、少しずつ理解を深めていきましょう。


挫折ポイント②:写経だけして「作らない」まま終わる

教材のコードを見ながら、そのまま写して動かしてみることを「写経」と言います。
これはとても良い練習ですが、写経だけで終わってしまうと応用がきかなくなります。

回避テクニック

写経したら、必ず少しでいいので アレンジしてみる のがおすすめです。

  • 表示するメッセージを変えてみる
  • 計算する数字を変えてみる
  • ボタンの色や文字を変えてみる

たった1〜2行の変更でも、「自分で動かした」という感覚が得られます。
この小さなアレンジが積み重なって、「自分で考えて書ける」状態 に近づいていきます。


挫折ポイント③:エラーが怖くて嫌になる

プログラミングをしていると、ほぼ確実にエラーが出ます。
むしろ、エラーが出ない日はない と言ってもいいくらいです。

初心者の方は、

  • 赤いエラーメッセージを見ると不安になる
  • 「自分はセンスがないのでは…」と思ってしまう

と感じがちですが、エラーは「ダメ出し」ではなく ヒントのメッセージ です。

回避テクニック

  • エラー文の一部をコピーして検索してみる
  • スペルミスや記号の抜けがないかを落ち着いて確認する
  • 「エラーが出る=一歩前進したサイン」と言い聞かせる

エラーを「敵」ではなく「先生」として見ることができるようになると、
学習のストレスがぐっと減ります。


挫折ポイント④:教材探しに時間を使いすぎる

最近は教材が豊富なぶん、

  • 「この本より、あっちの講座のほうが良さそう」
  • 「もっと分かりやすいサイトがあるかも」

と、教材ジプシー になってしまう方も多いです。

回避テクニック

  • メイン教材は 1〜2つに絞る
  • 「このコースを最後までやったら、次に進む」とゴールを決める
  • 途中で不満があっても、とりあえず一周やり切ってみる

「完璧な教材」を探すよりも、
“十分良い教材” をきちんと終わらせること のほうが、確実に力になります。


挫折ポイント⑤:目的がぼんやりしている

「なんとなく将来のために…」だけでは、どうしてもモチベーションが続きにくくなります。

回避テクニック

“小さくて具体的な目的” を決める のがおすすめです。

  • 「1ヶ月後に、自分のプロフィールサイトを1ページ作る」
  • 「30日で、簡単な計算アプリを完成させる」
  • 「仕事で使うExcel作業を1つ自動化してみる」

このように、ゴールが目に見える形 になっていると、学習の方向性がはっきりして続けやすくなります。


挫折ポイント⑥:ひとりで抱え込みすぎる

独学は気楽な反面、全部ひとりで解決しようとして疲れてしまう こともあります。

回避テクニック

  • 分からないところは、検索してみるクセをつける
  • Q&Aサイトやコミュニティをのぞいてみる
  • 「何を試して、どこでつまずいたか」をメモしておく

完全に他人に頼らなくても、
「自分で調べるスキル」+「質問の整理」ができるだけで、学習効率は大きく変わります。


今日からできる「挫折しにくい学習ルーティン」例

最後に、初心者の方向けに 30分〜60分でできる学習ルーティンの例 をご紹介します。

1日30分のライトプラン

  1. 最初の10分
    • 教材の解説をサッと読む or 動画を1本見る
  2. 次の15分
    • 解説や動画のコードを実際に打ち込んで動かしてみる
    • 1〜2行だけでいいのでアレンジしてみる
  3. 最後の5分
    • 今日やったことを一行メモにまとめる
    • 「明日はこれを続きでやる」と決めておく

もう少し頑張れる日の60分プラン

  1. 解説・動画(15〜20分)
  2. 手を動かすコーディング(30分)
  3. 振り返り&メモ(5〜10分)

ポイントは、「毎日少しでも触る」こと と、
「小さくても作る体験を入れる」こと です。


まとめ:挫折しそうになったら「やり方」を疑ってみる

プログラミング学習でつまずいたとき、
「自分には才能がないのかも」と思ってしまいがちですが、
多くの場合は 才能の問題ではなく、“やり方” の問題 です。

  • 最初から全部理解しようとしない
  • 写経だけで終わらず、少しでもアレンジしてみる
  • エラーは「ヒント」として受け止める
  • 教材を増やしすぎず、まずは1つをやり切る
  • 小さくて具体的な目的を決める
  • 毎日5〜10分でもコードに触る習慣をつくる

このあたりを意識して進めていけば、
プログラミングはぐっと「続けやすいもの」に変わっていきます。

この記事が、挫折しそうなときにそっと背中を押す存在になれたらうれしいです😌