「Web制作の仕事って何をしているの?」
「HTMLとかCSSってよく聞くけど、正直よく分からない…」
そんな方に向けて、この記事では
- Web制作のざっくりした流れ
- HTMLとCSSがそれぞれ何をしているのか
- 初心者がどうやって学び始めればいいか
を、できるだけやさしく解説していきます。
Web制作ってどんな仕事?
一言でいうと、「Webサイトを作って、見られる状態にする仕事」 がWeb制作です。
例えば、企業のホームページや、ネットショップ、ブログなどをイメージしてみてください。
私たちがスマホやパソコンで見ているあの画面は、すべて誰かが設計し、コードを書いて作っています。
Web制作の主な仕事は、ざっくり分けるとこんな感じです。
- デザインを考える
「どんなレイアウトにするか」「どんな色やフォントを使うか」など、見た目の設計。 - コーディングをする
デザインをもとに、HTMLやCSSといった「コード」に落とし込んで実際に画面を作る。 - 動作を確認・調整する
スマホでもPCでも崩れないか、ボタンは正しく動くかなどをチェックする。
このうち、HTMLとCSSは「コーディング」の中心になる存在です。
HTMLとCSSの関係は「骨組み」と「デザイン」
Webページは、主にこの3つの要素でできています。
- HTML:ページの骨組み・文章の構造
- CSS:見た目のデザイン・装飾
- JavaScript:動きや複雑な処理
初心者のうちは、まず HTMLとCSSの2つ が分かればOKです。
イメージしやすいように、家にたとえてみましょう。
- HTML … 家の骨組み・間取り(どこに何の部屋があるか)
- CSS … 壁紙や床、カーテン、家具の色やデザイン
- JavaScript … 自動ドアやリモコンで動く照明などの「動き」
という感じです。
HTML:ページの「中身」と「構造」を作るもの
HTMLは、Webページに「何が書いてあるか」「どんな構造になっているか」を伝える言語 です。
例えば、以下のような役割があります。
- これは「見出し」です
- これは「段落(本文)」です
- これは「ボタン」です
- これは「画像」です
- これは「リンク」です
実際のHTMLは、次のような「タグ」と呼ばれる記号で書きます。
<h1>はじめてのWeb制作</h1>
<p>これはWebページの本文です。HTMLを使って文章の構造を表現します。</p>
<a href="https://example.com">詳しく見る</a>
<h1>〜</h1>:大きな見出し<p>〜</p>:段落(Paragraph)<a>〜</a>:リンク(Anchor)
こんなふうにして、ページの中身と構造を作っていくのがHTMLの役割です。
CSS:ページの「見た目」を整えるもの
HTMLだけでもページは表示されますが、そのままだと白い背景に黒い文字のシンプルな見た目になります。
そこで登場するのが CSS(スタイルシート) です。
CSSは、色・大きさ・余白・配置などを指定するための言語 です。
例えば、次のような指定ができます。
- 文字の色を青にする
- 見出しを大きくして太字にする
- 背景をグレーにする
- コンテンツに余白をつけて読みやすくする
実際のCSSはこんな感じで書きます。
h1 {
color: #333;
font-size: 28px;
text-align: center;
}
p {
line-height: 1.8;
}
body {
background-color: #f5f5f5;
}
このCSSをHTMLと組み合わせることで、「読みやすくて、見た目のきれいなWebページ」に仕上げることができるというわけです。
HTML+CSSの簡単なサンプル
「HTMLとCSSが一緒になるとどうなるの?」というイメージを、
シンプルなサンプルで見てみましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>はじめてのWebページ</title>
<style>
body {
background-color: #f5f5f5;
font-family: sans-serif;
}
.card {
max-width: 600px;
margin: 40px auto;
padding: 24px;
background-color: #fff;
border-radius: 8px;
box-shadow: 0 2px 8px rgba(0,0,0,0.1);
}
h1 {
font-size: 24px;
margin-bottom: 16px;
}
p {
line-height: 1.8;
}
</style>
</head>
<body>
<div class="card">
<h1>はじめてのWeb制作</h1>
<p>このページは、HTMLとCSSだけで作られたシンプルなサンプルです。</p>
</div>
</body>
</html>
このコードをメモ帳などに貼り付けて「sample.html」として保存し、
ブラウザで開くと、白いカード風のボックスにタイトルと文章が表示されるページになります。
「コードを書いたものが、画面として形になる」
この感覚が、Web制作の楽しさのひとつです。
Web制作の仕事で実際にやっていること
現場でWeb制作をしている人は、HTMLとCSSを使ってこんな作業をしています。
- デザイナーが作ったデザインカンプ(完成イメージ)をもとに、同じ見た目になるようコーディング
- PCとスマホで、崩れないようにレイアウトを調整(レスポンシブ対応)
- 画像のサイズを調整して表示速度を速くする
- ボタンやリンクが正しく動くかをチェック
難しそうに見えるかもしれませんが、**基本は「HTMLで骨組み」「CSSで見た目」**という考え方で積み上がっています。
初心者がHTML/CSSを学び始める3ステップ
最後に、これからWeb制作を学びたい方に向けて、
HTMLとCSSの始め方を簡単にまとめます。
ステップ1:HTMLのタグに慣れる
まずはHTMLから。
- 見出し(
<h1>〜<h3>) - 段落(
<p>) - リスト(
<ul>,<li>) - 画像(
<img>) - リンク(
<a>)
このあたりのタグを使って、シンプルな1ページサイトを真似して作ってみるのがおすすめです。
ステップ2:CSSで色や余白を変えてみる
次にCSSで、
- 文字の色・大きさ
- 背景色
- 余白(margin / padding)
だけでも触ってみると、「コードで見た目が変わる感覚」が一気につかめます。
ステップ3:1ページでいいので「完成させる」経験を持つ
完璧なサイトである必要はありません。
自己紹介ページや、お店の紹介ページを想定してもOKです。
- タイトル
- 自己紹介の文章
- 画像1〜2枚
- お問い合わせボタン(ダミーでもOK)
これくらいを HTML+CSSだけで組んでみる と、「Web制作ってこういうことか」が体感的に分かってきます。
まとめ:HTMLとCSSが分かると、Webの世界が一気に身近になる
- Web制作は、「Webサイトを設計して、コードで形にする仕事」
- HTMLはページの骨組み、CSSは見た目を整える役割
- まずは1ページでもいいので、自分の手で作ってみるのが近道
最初は記号が多くて難しそうに見えますが、
触ってみると「意外とシンプル」「思ったより楽しい」と感じる方も多いです。
この記事が、Web制作やHTML/CSSに興味を持つきっかけになればうれしいです😌







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