「プログラミングに興味はあるけど、何から手をつければいいか分からない」
「難しそうで、自分にはムリかも…」
そんなふうに感じている方に向けて、この記事では
- プログラミングってそもそも何なのか
- どんな場面で使われているのか
- 初心者が挫折しにくい始め方
を、できるだけやさしい言葉で解説していきます。
プログラミングとは「コンピュータへのお願いごと」
プログラミングとは、一言でいうと コンピュータへのお願いごとを“言語”で書くこと です。
私たちが友達に何かを頼むときは、日本語や英語で伝えますよね。
同じように、コンピュータにも「言葉」が必要です。それが プログラミング言語 です。
例えば、人に頼むときはこう言います。
「この数字を足して、結果を教えて」
コンピュータに頼むときは、プログラミング言語を使って
A と B を足して、画面に表示する
という命令を、コンピュータが理解できる書き方で伝えます。
この「命令のレシピ」をたくさん並べたものが プログラム です。
プログラミングはどこで使われているの?
「エンジニアじゃないし、自分には関係ないかな…」と思うかもしれませんが、
実は私たちの生活のあちこちでプログラムが動いています。
- スマホアプリ(SNS、ゲーム、家計簿アプリ など)
- Webサービス(ネットショップ、動画サイト、予約サイト)
- 家電(エアコンの自動運転、洗濯機のコース選択)
- 車(自動ブレーキ、カーナビ)
- 仕事で使うツール(在庫管理、勤怠管理、売上管理)
「ちょっと便利だな」「自動でやってくれて助かるな」と感じるものの裏には、
ほぼ必ずプログラムが動いています。
プログラミングを学ぶと何がうれしいの?
初心者の方にとってのメリットは、ざっくり言うとこの3つです。
1. 仕事の幅が広がる
プログラマーやエンジニアを目指すのはもちろん、
- 事務職だけど、業務を自動化したい
- 副業でWeb制作やツール作成をしたい
- 自分のアイデアを形にしてサービスを作りたい
といったときにも、プログラミングの知識は大きな武器になります。
2. 単純作業を自動化できる
例えば、毎日同じようなExcel作業をしているとしたら…
- 「ボタン1つで集計」
- 「毎日決まった時間に自動でレポート作成」
といったことも、プログラム次第で可能です。
少し学ぶだけでも「自分のための小さな便利ツール」を作れるようになります。
3. 考える力・整理する力が身につく
プログラムを書くときは、
- ゴールを決める
- そこまでの手順を細かく分ける
- 順番通りに処理させる
という流れで考えます。
これは仕事の段取りや問題解決の考え方にも、そのまま応用できます。
初心者におすすめのプログラミング言語
「言語がたくさんありすぎて選べない…」という方も多いと思います。
ここでは、初心者に人気のある言語を2つだけ紹介します。
Python(パイソン)
- 文法がシンプルで読みやすい
- 初心者向けの教材が多い
- データ分析、AI、Webアプリなど幅広く使われている
「とりあえず1つ始めたい」という方には、とても人気のある選択肢です。
JavaScript(ジャバスクリプト)
- Webサイトに動きをつける言語
- ブラウザがあればすぐに試せる
- フロントエンドからバックエンドまで活躍の場が広い
WebサイトやWebアプリを作ってみたい方には、JavaScriptがおすすめです。
挫折しにくいプログラミングの始め方
ここからは、初めての方でも進めやすい「3ステップ」をご紹介します。
ステップ1:ゴールをざっくり決める
いきなり「完ぺきなエンジニア」を目指す必要はありません。
まずは、こんなレベル感でOKです。
- 「簡単なツールを自分で作れるようになりたい」
- 「Webサイトに動きをつけてみたい」
- 「仕事のExcel作業を自動化できるようになりたい」
ゴールがぼんやりでも、「どんなことに使いたいか」をイメージしておくと、
言語選びや勉強方法が決めやすくなります。
ステップ2:基礎だけに絞って学ぶ
最初からあれもこれも覚えようとすると、ほぼ確実に挫折します…。
まずは以下の 超基本だけ を押さえましょう。
- 変数(データを入れる箱のようなもの)
- 条件分岐(もし〜なら…)
- 繰り返し(同じ処理を何度も行う)
- 関数(処理をひとまとめにして名前をつける)
どの言語でもこの4つは共通して出てくるので、
ここをしっかり押さえれば、他の言語にも応用できます。
ステップ3:小さな「作る体験」を積み重ねる
本や動画を眺めているだけでは、なかなか身につきません。
小さくてもいいので、「自分で動かしてみる」ことが大事です。
例えば…
- 「1〜10までの数字を足して表示するプログラム」
- 「今日の日付とメッセージを表示するプログラム」
- 「簡単な計算機」
- 「じゃんけんゲーム」
など、数行〜数十行で作れるものから始めてみましょう。
独学でも大丈夫?勉強を続けるコツ
プログラミングは独学でも十分習得できますが、
続けるためにはちょっとしたコツがあります。
毎日5〜10分だけでもコードを書く
長時間やろうとすると、忙しい日はできなくなってしまいます。
「毎日ちょっとずつ」 がいちばん続きます。
- 通勤時間にスマホで学習サイトを触る
- 寝る前に1問だけ練習問題を解く
など、自分の生活に「小さな習慣」として組み込むのがおすすめです。
分からないところは抱え込まない
エラーや分からないことが出てくるのは当たり前です。
そんなときは
- エラー文をそのまま検索してみる
- 「○○ 言語名 エラー内容」で調べる
だけでも、多くの場合は解決のヒントが見つかります。
「分からない=向いていない」ではなく、
「分からない=成長のチャンス」と考えてみてください。
まとめ:プログラミングは“特別な人だけのもの”ではない
- プログラミングは、コンピュータへのお願いごとを言語で書くこと
- 私たちの身の回りの便利なサービスの裏側には、必ずプログラムがある
- 初心者でも、ゴールをざっくり決めて、基礎に絞って、小さなものから作ればOK
- 毎日少しずつ続ければ、必ず「分かる」「できる」が増えていく
プログラミングは、最初の一歩が少し重く感じるだけで、
踏み出してみると「思ったよりも身近で面白い世界」です。
この記事が、「よし、ちょっとやってみようかな」と思うきっかけになればうれしいです。






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